マシュマロの薬剤師日誌

病院で薬剤師やってます

new 抗インフルエンザ薬

こんにちわ

最近寒さが強くなりつつありますよね

インフルエンザもそろそろ流行るのでは、、 むしろ私の周りではちらほらインフルエンザの患者さんがみられます

そんな時に 気になるニュースがメディカさんから来たので 私が忘れてしまわないように 載せますね

塩野義製薬は 10月25日、新機軸の抗インフルエンザ薬であるキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬(S-033188)について、国内製造販売承認申請を行った。

2015年10月に厚生労働省による先駆け審査指定制度の対象品目になっているため、6カ月の審査期間をめどに承認される予定です。

2018年冬の季節性インフルエンザの流行までには、発売される見通しです。

S-033188は、 塩野義が創製したキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬と呼ばれる新薬。

既存のノイラミニダーゼ阻害薬とは異なった機序で、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する。

具体的には、インフルエンザウイルス特有の酵素のキャップ依存的エンドヌクレアーゼ(capdependent endonuclease)に作用し、ウイルスの転写反応を阻害する。経口薬で、錠剤を1回服用することで治療を完結することが期待される。

 AまたはB型インフルエンザウイルス感染患者を対象に実施したCAPSTONE-1試験では、

主要評価項目を達成し、有害事象の発現率も低かったことが報告されている。

CAPSTONE-1試験は、

S-033188の40mgまたは80mg単回経口投与した場合の有効性と安全性について、

プラセボとオセルタミビル(タミフル)75mg1日2回5日経口投与群を対照とした二重盲検比較試験だった。主要評価項目としたプラセボ群に対するインフルエンザ症状の罹病期間は、有意に短縮した。タミフル群との比較では、統計的な有意差には至らなかったものの、タミフル群と同程度のインフルエンザ症状の罹病期間短縮効果を示した。

 また、安全性については、S-033188の忍容性は良好で、薬剤との関連が疑われる有害事象(副作用)の発現率は、プラセボ群と同等だった。一方のタミフル群との比較では、有意に低い副作用発現率だった。

 塩野義製薬によると、S-033188は、非臨床試験で、鳥インフルエンザウイルス(H5N1やH7N9)や既存のインフルエンザ治療薬に耐性を示すインフルエンザウイルスなど、様々な亜型のA型インフルエンザウイルスに対してもウイルス増殖抑制効果が確認されているという。そのため、 「いつ起こるとも分からないインフルエンザのパンデミックへの備えとしても重要な薬剤になると考えられる」としている。