こんばんわ 今日の疼痛コントロールの研修で 神経ブロックのおはなしがあったので 薬以外の知識も入れようと思いまして
手始めに三叉神経について勉強しましょう
そもそも三叉神経とは 顔の感覚(痛覚・触覚・温冷覚など)を脳に伝える神経です
三叉神経は、12対ある脳神経の一つであり、 第V【5】脳神経とも呼ばれます
脳幹の橋という部分から出ていて、 3本の枝(第1枝〜第3枝)に分かれています それぞれが支配する領域は下図を見てください
三叉神経の知覚性繊維は、3つの主要な枝すべてに含まれます
眼神経(V1)は上眼窩裂を出て、眼窩の背側に分布し、前頭部や瞼、鼻の周囲(鼻翼挙筋を除く)、前頭洞などを支配します
上顎神経(V2)は正円孔を出て、上あごの全体にわたって分布し、歯茎や上唇、口蓋や下まぶた、頬部、篩骨洞、蝶形骨洞や上顎洞などを支配する。
下顎神経(V3)は卵円孔を出て、下あごの全体にわたって分布し、歯茎や下唇、頬部や外耳の一部などを支配します
この三叉神経の脳への入口部が血管などにより圧迫され三叉神経が刺激されている状態になり、顔に痛みが生じるのが三叉神経痛です。
痛みの部位によって治療する神経を決めます。
⚫️眼窩上神経ブロック
⚫️眼窩下神経ブロック
⚫️上顎神経ブロック
⚫️下顎神経ブロック
⚫️ガッセル神経節ブロック
の6種類があります。
有効期間はブロックする部位で異なりますが、 1回のブロックで平均15カ月以上の鎮痛が得られます。
ガッセル神経節高周波熱凝固法は ↓ 数年~5年以上期待できますが、
技術的に最も難しいブロック一つであるため 入院が必要となります。
他のブロックは外来通院で可能です。
難しいブロックはレントゲンテレビを見ながらおこないます。
神経ブロックを行うと、顔の一部が痺れます。 その痺れを軽くするために、
高周波熱凝固の温度を調節【55度、65度、75度、85度と設定】でき、温度によって痺れ方が違い、温度が低いほど痺れは少なくなります。
また、痺れがない方法で42℃の温度設定で行うパルス高周波法という方法もあります。
しかし、痺れの少ないほど効果は弱くなり、効かない場合や効果期間が短いなどが予想されます。
、、 ちょっと長くなってきたので 今日はここまでにします
また明日♡