マシュマロの薬剤師日誌

病院で薬剤師やってます

リュープリンSR注射用キット11.25mgの効能効果の追加

武田薬品工業さんが出している リュープリンSRに、 新しい効能効果が追加されたようです

球脊髄性筋萎縮症の進行抑制

上記適応が追加されたようなのですが、、 私にはまだまだひよっこなのか ピンときません笑

なので、調べてみました✨

球脊髄性筋萎縮症とは

Spinal and Bulbar Muscular Atrophy

: SBMAの訳であり、

Kennedy-Alter-Sung症候群とも呼ばれます。

脳の一部や脊髄の運動神経細胞の障害により、

  • しゃべったり、 飲み込んだりするときに使う筋肉

  • 舌の筋肉、

  • 手足の筋肉

が萎縮(やせること)する病気です。

男性のみに起こる遺伝性の病気です。

通常30~60歳ごろに発症することが多いです。

男性ホルモン(アンドロゲン)を受け取るアンドロゲン受容体という蛋白質の 遺伝子に異常があることがわかっています。

アンドロゲ ン受容体の遺伝子の中には CAGという暗号(核酸)の繰り返しがあり、

その数が正常の人では36個以下ですが、

➡️患者さんでは38個以上に増えています。

アンドロゲン受容体の遺伝子は X染色体という性染色体の中にあります。

異常遺伝子を持った男性が発症しますが、

たとえ異常遺伝子を持っていても女性は発症しません(保因者)。

  • 患者の子供が男の場合➡︎発病しない。
  • 女の場合➡︎必ず異常遺伝子の保因者。

....問題は孫の代! 保因者の女性から生まれた

  • 男は1/2の確率で病気になる
  • 女の1/2は保因者になる

※保因者(ほいんしゃ) 遺伝子変異をもっているが、発症していない場合をいう。

男性ホルモンの作用が多少低下させるため、乳房が大きくなることもあります。

症状はゆっくりと進行します。 40歳代くらいで発症する人の場合、

  • 10年程度の経過でむせやすくなり、

  • 15年程度の経過で車イス生活になることが多いようです。

むせが強くなると、食べ物が誤って気管に入り肺炎をおこしやすくなります。

なぜか、どんどん書くこと増えますね💦 とりあえず、今回はここまで💜