厚生労働省は2019年9月4日、
統合失調症治療薬の
ロナセンテープ(一般名ブロナンセリン)など
新薬12成分17品目を薬価収載しました(表1)。
このほか再生医療等製品として、
初の遺伝子治療薬である
コラテジェン筋注用
(ベペルミノゲンペルプラスミド)を、
4mg1.6mL1瓶60万360円で薬価収載しました。
外用薬は5成分7品目。
【ロナセンテープ】は
統合失調治療薬として初の貼付薬であり、
20mg、30mg、40mgの規格があります。
【アジマイシン点眼液】
(アジスロマイシン水和物)は、
適応症は結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎だが、
疾患により用法・用量が異なるため
注意が必要です。
●結膜炎は、
成人および7歳以上の小児には、
1回1滴、1日2回2日間、
その後、1日1回5日間点眼する。
●眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎では、
成人には、
1回1滴、1日2回2日間、
その後、1日1回12日間点眼する。
吸入薬として、
【ビレーズトリ】
(ブデソニド・グリコピロニウム臭化物・
ホルモテロールフマル酸塩水和物)は
吸入ステロイドと
長時間作用型ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)、
長時間作用型β2刺激薬(LABA)の
3剤の配合薬です。
【ビベスピ】
(グリコピロニウム臭化物・
ホルモテロールフマル酸塩水和物)は
長時間作用型ムスカリン受容体拮抗薬(LAMA)、
長時間作用型β2刺激薬(LABA)の
2剤の配合薬
この2つが吸入薬として薬価収載されました。
いずれもデバイスはエアロスフィア。
このほか、
【イナビル吸入懸濁用】
抗インフルエンザ薬で
成人および小児には、
160mg(1瓶)を生理食塩液2mLで懸濁し、
ネブライザーを用いて単回吸入投与する。
内用薬は、3成分6品目。
【ミニリンメルト】
(デスモプレシン酢酸塩水和物)の
口腔内崩壊錠は、
男性における夜間多尿による夜間頻尿用薬です。
経口抗癌剤として、
【ヴァンフリタ】
(キザルチニブ塩酸塩)は
経口抗がん剤で
再発または難治性のFLT3-ITD変異陽性の
急性骨髄性白血病に。
【ロズリートレク】
(エヌトレクチニブ)も
経口抗がん剤で
NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌に。
注射薬の
【ゾルトファイ配合注】は
糖尿病用薬の
インスリンデグルデク(遺伝子組換え)と
GLP-1受容体作動薬の
リラグルチド(遺伝子組換え)の
配合薬です。