◆トリルシティ
・トリルシティは
一般名:デュラグルチド〔遺伝子組み換え〕
作用:グルカゴン様ペプチド(GLP-1)受容体作動薬
用法:1週間に1回(長時間作用型)
※「アテオス」という専用の注射器を使う。(1回使い切りで、空打ちは不要)
投与部位に注射器を「当てて押す」
針も内蔵しており、注入後は自動的に針が格納される構造。
注射器のボタンを押すと「カチッ」という音がして注入が始まり、
そのまま待つと「カチッ」という音がして注入が終わる。
(注射筒の部分のゴムピストンが現れているかどうかでも注入終了が確認できる。)
◆トリルシティのうち忘れ
・打ち忘れに気づいたときは
次の投与日まで3日(72時間)以上空いているなら、気づいた時点で投与してよい。
3日(72時間)未満であれば、次の決まった服用曜日に投与する。
◆GLP-1
・GLP-1は
インクレチンの一つ。
血糖依存的にインスリンの分泌を促す作用がある。
ジペプチジルペプチダーゼ(DPP)-4により1~2分程で分解され、不活化される。
・GLP-1受容体作動薬
GLP-1の分子構造を一部変えて、DPP-4による分解を受けにくくしたもの。
◆GLP-1受容体作動薬の副作用
胃内容排泄遅延作用があるので、
副作用として、
下痢、便秘、悪心(嘔気)などの胃腸障害がある。
SU薬やインスリン製剤などと併用すると、
低血糖の出現が増加する傾向がある。
◆製剤としての種類
1週間に1回製剤
:トリルシティ(デュラグルチド)
血中半減期は108時間
副作用の悪心・嘔吐は平均2週間くらいで治まる。
1日1回製剤
:ビクトーザ(リラグルチド)
血中半減期は14~15時間
副作用の悪心・嘔吐は6週間継続することもある。
➡胃内容排泄遅延作用は
GLP-1受容体作動薬の作用時間が
短いものほど減弱しにくい。
作用時間が短いものほど消化器症状が出やすい💦
1日2回製剤
:バイエッタ(エキセナチド)
1週間に1回製剤
:ビデュリオン(エキセナチド)
※エキセナチドの使い分け
1日1回製剤
:リスキミア(リキシセナチド)
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