良性発作性頭位めまい(BPPV)、
前庭神経炎、
頸性めまい、心因性めまい
など
日本めまい平衡医学会が示している
16のめまい疾患のいずれにも合わないもの
=「めまい症」※診断がつかない💦
最近、国際学会で
新たに持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)の診断基準が決まりました✨
※PPPDは「めまい症」のかなりの割合を占め、治療法もあります。
※PPPDは何らかの急性めまいに続発する慢性持続性のめまいです。
PPPDの診断基準は、下のA〜Eのすべてを満たす必要があります。
PPPDの治療法
②前庭リハビリテーション
③認知行動療法です
※前庭リハビリテーションとは、
バランストレーニングや床の物を拾う、
棚の上の物を取る、
振り向くといった
頭部・体位を動かす、頸部の運動などです。
※SSRIについては、
不安症やうつに使う薬剤ですが、
PPPDに対してはうつや不安の合併がなくても効きます。
PPPDになる原因
❶BPPVや前庭神経炎などの内耳に異常が起きる器質的な疾患を発症します。
※大きな後遺症もなく治ってしまう疾患です
❷❶が治らず、慢性化し、持続性になって、めまいも回転性めまいから浮動感へと変わっていきます。
他にも
器質的疾患や精神疾患が先行し、
やがて機能性疾患になっていくのです。
※しかし精神疾患ではありません。
人間は
・前庭覚(耳)
・視覚
・体性感覚
上のの3つで平衡を保っています。
1) めまいのうち多くの器質的疾患は耳が原因です。
2) 耳からの感覚が異常になってしまうため、平衡を保つために視覚と体性感覚で補うと考えられます。
3) 耳の異常が改善して前庭覚が戻ってきたとき、通常は視覚が弱まって再び3つの感覚でバランスを取るのですが、視覚が亢進したままだとちょっとした視覚刺激で過度に刺激されてバランスが乱されてしまう。
あるいは急な動きや体動などが過度な刺激となってバランスが乱されてしまう。
新潟大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野教授 堀井新先生がいうには
★めまいを訴える患者が受診
①まず急性発作性なのか慢性持続性なのかを判断します。
※まず中枢性か末梢性か判断する考え方もある
※急性発作性には
小脳や脳幹の出血や梗塞など脳血管系障害など、見逃してはいけない疾患に基づく中枢性めまいのほとんどが含まれます。
②眼振を評価して
頻度の高いBPPVを疑う
※BPPVには難聴がないので、
一側性の難聴があって回転性のめまいであればメニエール病を疑うことになるでしょう。
②"慢性持続性なのであれば、
PPPDが最も頻度が高く、
次いで心因性めまいと続きます
※PPPDは診断基準では平衡機能検査が不要で、問診票だけで診断できます。