2018年7月2日に
武田薬品工業が💊
●ランサップ400・800
(一般名ランソプラゾール・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン)
●ランピオンパック
(ランソプラゾール・アモキシシリン水和物・メトロニダゾール)
を販売中止すると発表しました。
出荷停止18年12月〜
経過措置期限〜19年3月31日
●ランサップとランピオンは、
→ヘリコバクター・ピロリ除菌に用いる薬剤キット。
→プロトンポンプ阻害薬(PPI)のタケプロン(ランソプラゾール)と 2種類の抗菌薬が、
服用1回分ずつのシートになっています。
●ランサップ→1次除菌
●ランピオン→1次除菌失敗後の2次除菌に
●ランサップは2002年、
ランピオンは2010年に発売されました。
★2013年2月に、
胃潰瘍がなくてもピロリ除菌を実施できる
効能追加され、広く使われてきました。
●2015年2月、
Kイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)であるタケキャブ(ボノプラザンフマル酸塩)を発売。
●2016年6月には、
タケキャブを含むピロリ除菌キットとして、
ボノサップパック(ボノプラザンフマル酸塩・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン)と、
ボノピオンパック(ボノプラザンフマル酸塩・アモキシシリン水和物・メトロニダゾール)を発売されました。
●タケプロン(ランソプラゾール)を含む
従来のPPIを使用した場合、
→ピロリ菌の1次除菌の成功率は70%程度
●タケキャブ(ボノプラザン)を使用した場合、
→成功率約90%と高いです。
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●この状況から、武田薬品工業は
「ランサップ、ランピオンの一定の役割は終えた」と判断し、販売中止を決めました。
→今後、ピロリ除菌にはボノサップまたはボノピオンの使用を推奨しています。
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✳︎なお、タケキャブを使用できない患者には、
エーザイの製品である、
●ラベキュアパック(ラベプラゾールナトリウム・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン)または
●ラベファインパック(ラベプラゾールナトリウム・アモキシシリン水和物・メトロニダゾール)を使うか、
●既存の薬剤を組み合わせて処方しましょう。
●ランサップとランピオンは、
2018年11月に経過措置品目リストに入る。
2018年12月から特約店への出荷が中止され、
2019年3月31日以降は保険請求できなくなる予定です。